mtsrs’s diary

放送大学の授業の感想を記録していく

2022年2学期 放送大学授業感想

データサイエンス・リテラシ導入(’22)

2022年2学期からの新設科目。導入、基礎、心得で3科目シリーズになっているものの一つ目。以下のような内容でデータでどんなことができるのかについての概説といった位置付け。具体的な例が多いのでわかりやすいけど、ちょっと入門編すぎて物足りないところはあるかな。小テストとまとめのレポート。まるA。

第1回 データで社会を可視化する
第2回 画像処理とAI :AIの歴史と実社会応用に向けた取り組み
第3回 画像処理とAI:人間センシングを通してAIの持続的高度化を学ぶ
第4回 ビッグデータ利活用のためのプライバシー保護技術
第5回 社会調査法の基礎
第6回 社会におけるデータAI利活用
第7回 AIによるデータサイエンスとシミュレーション
第8回 自動車へのデータサイエンスの応用

 

日本語リテラシー演習(’18) 

前期に受講した日本語リテラシー(’21)の演習科目。こちらでは実際に文章を書く課題が多く、8回の授業で毎回レポートの提出が必要になる。一つ一つのレポートで要求される文章量は多くはないけど、負担感としてはそれなり。とはいえ滝浦先生の授業自体はとっつきやすくわかりやすいのでまあまあ楽しんで受講できた。まるA。

第1回 書くスキル①:説明文を書く
第2回 読むスキル:まとまりを読む・つながりを読む
第3回 考えるスキル①:論理トレーニン
第4回 書くスキル②:文体と論理
第5回 考えるスキル②:推論の方法
第6回 実践のスキル:自己添削の方法
第7回 レポートを書く①:論点の整理まで
第8回 レポートを書く②:調べる・考察する

 

日本文学における古典と近代(’18)

日本文学の各ジャンルについて、その古典から近代までの流れを追っていく。島内裕子先生の視点で古典と位置付けられる作品と後の時代の作品の関係性を辿っていく。それぞれの時代の作品はそれぞれの時代で別の作者によって異なった題材を扱って作られていても、とても多くの文化的な基盤を共有していて、一つ一つの時代が重層的に折り重なって日本文学というものが形作られてきていることが丁寧に示される。どんな分野においても巨人の肩に乗って知的な行為は発展していくのだなと感じさせてくれる。試験は選択式なのでテキスト持込可なこともあり簡単。まるA。

1 生成する文学と、その眺望
漢詩
3 和歌
4 歌謡
5 日記
6 紀行文学
7 物語
8 随筆
9 歴史文学
10 説話
11 軍記
12 劇
13 連歌と俳譜
14 近代の詩歌
15 近代の文学と、そのゆくえ

 

経営情報学入門(’19) 

最初は経営組織の中での情報の扱い方に関する授業かと考えていたが、もちろんそういった側面もありながら、むしろ経営組織というもの自体が外部からの情報に対してどのように対応変化していくことで社会における役割を果たしていくものである、という考え方自体にはなるほどなと思わされた。なんだけど全体的な授業としてはあんまり印象に残らないというか経営という実際のビジネスの中での課題解決というよりもアカデミズムの中での議論のように感じてしまった。試験は選択式なので簡単。まるA。

 

自然科学はじめの一歩(’22)

放送大学の理系科目の先生方が、総出(かどうかはわからないけど)で各分野のさわりの部分を初学者に興味を持たせるような内容で2-3コマづつ講義していく基盤科目。22年に改定された授業だったこともあり、ビジュアル的なアピールもあり面白かった。この導入をきっかけに化学や物理や生物学などの次のステップの授業を受けてみようかな、という気にさせてくれる良い授業。なんだけど、この授業をきっかけに「初歩からの化学」を2023年1学期に受講したところ授業内容のレベルが段違いで高度になって難しいので驚愕した。他の科目もそうかも。

この授業では「初歩からの数学」や「入門線形代数」でもお会いした隈部先生の数学パートが他の先生のものとは一線を画す隈部ワールドだったところも印象深い。

試験は選択式で簡単。まるA。

 

1.自然科学の見方考え方 
2.天文学からはじめよう:天文学と宇宙観 
3.現在の地球 
4.地球史の科学 
5.生命の科学(1)生物の多様性 
6.生命の科学(2)生物間の関係性 
7.生命の科学(3)分子からなる生物 
8.物質の科学(1)化学 
9.物質の科学(2)化学 
10.物質の科学(3)物理学の視点 
11.物質の科学(4)量子の世界 
12.数学(1)数学の言葉と論理
13.数学(2)数学の基本思考 
14.自然科学と数学 
15.自然科学の展望

 

地理空間情報の基礎と活用(’22) 

GISでのデータ活用に興味があり受講。この授業は地理空間情報の活用の実際や可能性に関する概念的な説明で実際のデータを使った活用分析はオンライン授業の「生活環境情報の表現-GIS入門(’20) 」で行うことになる。入門編としてはこんなものかなといった感じの内容。先生たちの小慣れなさが少しハラハラする。試験は選択式で簡単。まるA。

 

入門線型代数(’19) 

前回「入門微分積分」でかなり苦労したにも関わらずとってしまった数学科目。高校の時は何が何だかさっぱりだった行列の扱いについて改めて学んだ。授業の内容的には「入門微分積分」よりは多少とっつきやすさを感じた。正直なところ線形代数を使って実際には何ができるようになるのか、といったところは結果的にもわからない。おそらく授業の目的もそんなところにはなくて、あくまでも数学としての線形代数の説明である。人間の手でマニュアルに計算できるレベルの計算であれば、やってみるとできるようになっていくところはそれなりに楽しくて、問題が解ける喜びは味わえて、なんとなく線形代数ってこんなようなものなのかなという感覚は得られた。ヨビノリさんの動画も結構参考として見た。

章末の練習問題や過去問を練習した結果、試験はできた。まるA。