生活環境情報の表現-GIS入門(’20)
2022年2学期でとった「地理空間情報の基礎と活用(’22)」の続きとしてこちらのオンライン授業を受講。こちらはQGISを使ってのデータ取扱演習といった感じで、自分としては初めて学ぶことだったので「なるほどこういうことができるんだ」と楽しめた。QGISの使いかともそうだし、地理情報を含んだデータというのも色々公開されているんだなあということを今更ながらに学べた。先生方の喋りが、「地理空間情報の基礎と活用(’22)」と同じで朴訥とした感じでドキドキする。繰り返し受験可能な小テストと最終レポートで成績がつくので実質最終レポートで成績が決まる。最終レポートは授業で学んだQGISのテクニックを盛り込んで作成したんだけど、「地図の方角と縮尺が書いていない」という「授業でそんなこと触れてたっけ?」というコメントで89点となった。結果的には小テストの点数と合わせてまるAではあった。
Rで学ぶ確率統計(’21)
「確率統計は勉強してみたかったしRの扱い方も学べるなら一石二鳥じゃん」と安易に考えて受講。結果的にはどちらも中途半端になってしまった気がするが、それは自分のせいだけじゃなくてこの授業の構成のせいでもあるんじゃないかと思ってしまいたくなる。基本的に毎回の講義で確率統計のテーマを説明してそれをRでどう記述するかを演習するという流れ。教科書があるわけではなく説明はかなり簡略に書かれたスライドと口頭の説明のみなのでしっかり追いついて理解していくのはかなり難しく感じた。特に確率統計の説明が難しくなってくる後半の授業のRの部分の説明は先生の言葉が眠りを誘う呪文のようにしか聞こえなくなって困る。
成績は何回でも受けれる小テストとなぜか2回目の授業で科されるレポートで決まる。2回目の授業は当然内容も進んでおらずRの操作方法を少し説明されているだけなので何をレポートに書けばいいのか戸惑う。おそらくそれ以降の授業も踏まえてレポートを作成することを期待しているのであろうけど、その辺りの意図をはっきり示してくれるとありがたいと思った。レポートは自分の選んだデータで、「講義で扱った中から1つ以上のグラフを含むようにし、そのグラフから読み取れることを書け。ggplot2を使って」というとても自由度の高いもの。https://baseballsavant.mlb.com/から取得したMLBのデータを使って10個ぐらいのグラフを書いたレポートで満点はもらえた。まるA。
第1回 Rの基本操作
第2回 データの要約とレポート作成
第3回 記述統計と確率
第4回 確率分布①
第5回 確率分布②
第6回 統計的推定
第7回 統計的仮説検定①
第8回 統計的仮説検定②
データサイエンス・リテラシ基礎(’22)
データサイエンスリテラシということでデータを使った初歩的な確率統計的処理の演習も含む内容。「Rで学ぶ確率統計」と比べるとシンプルで分かりやすい導入的な内容だけど実際はこれくらいの内容の方が非専門家としては実戦的なんだろうなと思う。まあそれをあえて大学の授業として学ぶかどうかという問題はあるが。最高点の小テストと記述式の計算問題のレポート。まるA。
第1回 社会をデータでかたる
第2回 質的データを活用した問題解決
第3回 量的データを活用した問題解決
第4回 データのばらつき
第5回 相関分析
第6回 回帰予測
第7回 データ収集の方法
第8回 確率に基づく判断
問題解決の数理(’21)
数理的最適化法的な内容の初歩と言った内容になるのだと思う。かなりシンプルな内容に落とし込んで説明されているので、ついていくのが大変といったほどの印象はない。大西先生の一人語り授業が印象に残る。通信指導、自主学習問題、過去問を解いて準備したところまるA。
#01 線形最適化法(1):一次式による問題の定式化
#02 線形最適化法(2):線形最適化問題の解法
#03 ネットワーク最適化法
#04 スケジューリング:プロジェクトの管理
#05 在庫管理
#06 階層分析法: 主観と勘を有効活用する意思決定
#07 ゲーム理論: 協調と競合の数理(1)
#08 ゲーム理論: 協調と競合の数理(2)
#09 統計的決定: 不確実状況下での決定
#10 問題の状態空間モデルと探索
#11 待ち行列理論:待ちの数理
#12 非線形最適化法
#13 統計モデル
#14 組み合わせ最適化法
#15 メタヒューリスティクス
初歩からの化学(’18)
仕事的に化学に関係があることと2022年2学期でとった「自然科学はじめの一歩」で語り口がわかりやすそうだった安池先生の担当授業ということでとったんだけど、私にとっては想像以上に難しくて高度な内容だった。3回目あたりでsp3混成軌道とか出てくるあたりで「ちょっとこれついていけてないんじゃないか」と思いながら最後まで進んでしまった印象。自分が聞きながら「わかんねー」と思っている中、番組で聞き手をされている黒田有彩さんが高度な質問を繰り返すので置いてきぼり感がすごかった。
とはいえ試験は選択式なので、通信指導、自主学習問題、過去問を解いて準備したところまるA。まあよかった。
『方丈記』と『徒然草』(’18)
2022年2学期でとった「日本文学における古典と近代」に続いて島内先生の授業をとる。タイトルは方丈記と徒然草だけど、随筆の系譜を踏まえるために最初は枕草子についても触れる。冒頭の「行く川の流れは絶えずしてまた元の水にあらず」しか知らなかった方丈記が災害記、住居論、そして方丈の庵での穏やかな生き方を書いたものだと知る。徒然草にしても高校時代の古文で習った仁和寺の法師の愚かな小話くらいの印象しかなかったのだけど、上賀茂神社の競べ馬で兼好法師が人との関わりに目覚める話など、そんなドラマチックな作者の意識の変革が書かれているんだ、と意外に思ったりした。
テレビの授業なので毎回途中に島内先生がそれぞれの作品のゆかりの地を訪ねるコーナーがあるのが良い。また、先生の私物の江戸時代の版本で徒然草の全段を絵で表現した「徒然草絵抄」などを絵画作品を見れるのもいい。
番組の全体的な美術センスや色使い、フォント、音楽がダークな紫基調の雰囲気でで独特と思わなかった?
試験は選択式なので簡単。まるA。
1.『枕草子』の多様性
2.『枕草子』のゆくえ
3.『方丈記』のテーマ性
4.災害記としての『方丈記』
5.閑居記・書斎記としての『方丈記』
6.『方丈記』の達成
7.『徒然草』とは何か
8.『徒然草』の始発
9.隘路からの脱出
10.『徒然草』の描く人間、そして心
11.『徒然草』の説話と考証
12.『徒然草』における時間認識
13.批評文学としての『徒然草』
14.江戸時代の『徒然草』
15.『徒然草』のゆくえ
世界文学の古典を読む(’20)
旅を軸として以下のような世界文学の古典のビッグネーム(といってもしらなかったものもいくつかあるが)を一授業で一作品読んでいく。本当は全ての作品を全部読んでいくぐらいのことをすると良いのかもしれないけどそこまでの時間もなく、ちゃんと作品を読んだのは通信指導で選んだ(短い作品とわかっていた)『オイディプス王』くらい。古典的なものが好きな自分としては、いつかここで取り上げられた作品を全部読んでみたいなとも思う。一つ一つの講義はとても面白く聞ける。人間の営みや想像力というものの時代をこえる力を改めて感じさせてくれる。このようなラジオ授業の良いところは散歩しながらスマホで聴くことができることだ。授業の内容とその時に見ている景色が相まって記憶に残る。
通信指導は結構いいコメントをもらえて、記述式の試験も『エセー』について短時間でそれなりにまとまった文章をかけたかなと思っていたけどまるAではなくAだった。ちょっとがっかり。
1 古代ギリシア1 『オデュッセイア』
2 古代ギリシア2 『オイディプス王』
3 古代ローマ1 『アエネイス』
4 古代ローマ2 『黄金のろば』
5 中国1 『游仙窟』
6 中国2 『西遊記』
7 スペイン1 『わがシードの歌』
8 スペイン2 『ティラン・ロ・ブラン』
9 イタリア1 『神曲』
10 イタリア2 『デカメロン』
11 フランス1 アーサー王物語と聖杯の探索
12 フランス2 『エセー』
13 イギリス1 『カンタベリー物語』
14 イギリス2 『妖精の女王』
15 テクストと旅