2023年1学期 放送大学授業感想
生活環境情報の表現-GIS入門(’20)
2022年2学期でとった「地理空間情報の基礎と活用(’22)」の続きとしてこちらのオンライン授業を受講。こちらはQGISを使ってのデータ取扱演習といった感じで、自分としては初めて学ぶことだったので「なるほどこういうことができるんだ」と楽しめた。QGISの使いかともそうだし、地理情報を含んだデータというのも色々公開されているんだなあということを今更ながらに学べた。先生方の喋りが、「地理空間情報の基礎と活用(’22)」と同じで朴訥とした感じでドキドキする。繰り返し受験可能な小テストと最終レポートで成績がつくので実質最終レポートで成績が決まる。最終レポートは授業で学んだQGISのテクニックを盛り込んで作成したんだけど、「地図の方角と縮尺が書いていない」という「授業でそんなこと触れてたっけ?」というコメントで89点となった。結果的には小テストの点数と合わせてまるAではあった。
Rで学ぶ確率統計(’21)
「確率統計は勉強してみたかったしRの扱い方も学べるなら一石二鳥じゃん」と安易に考えて受講。結果的にはどちらも中途半端になってしまった気がするが、それは自分のせいだけじゃなくてこの授業の構成のせいでもあるんじゃないかと思ってしまいたくなる。基本的に毎回の講義で確率統計のテーマを説明してそれをRでどう記述するかを演習するという流れ。教科書があるわけではなく説明はかなり簡略に書かれたスライドと口頭の説明のみなのでしっかり追いついて理解していくのはかなり難しく感じた。特に確率統計の説明が難しくなってくる後半の授業のRの部分の説明は先生の言葉が眠りを誘う呪文のようにしか聞こえなくなって困る。
成績は何回でも受けれる小テストとなぜか2回目の授業で科されるレポートで決まる。2回目の授業は当然内容も進んでおらずRの操作方法を少し説明されているだけなので何をレポートに書けばいいのか戸惑う。おそらくそれ以降の授業も踏まえてレポートを作成することを期待しているのであろうけど、その辺りの意図をはっきり示してくれるとありがたいと思った。レポートは自分の選んだデータで、「講義で扱った中から1つ以上のグラフを含むようにし、そのグラフから読み取れることを書け。ggplot2を使って」というとても自由度の高いもの。https://baseballsavant.mlb.com/から取得したMLBのデータを使って10個ぐらいのグラフを書いたレポートで満点はもらえた。まるA。
第1回 Rの基本操作
第2回 データの要約とレポート作成
第3回 記述統計と確率
第4回 確率分布①
第5回 確率分布②
第6回 統計的推定
第7回 統計的仮説検定①
第8回 統計的仮説検定②
データサイエンス・リテラシ基礎(’22)
データサイエンスリテラシということでデータを使った初歩的な確率統計的処理の演習も含む内容。「Rで学ぶ確率統計」と比べるとシンプルで分かりやすい導入的な内容だけど実際はこれくらいの内容の方が非専門家としては実戦的なんだろうなと思う。まあそれをあえて大学の授業として学ぶかどうかという問題はあるが。最高点の小テストと記述式の計算問題のレポート。まるA。
第1回 社会をデータでかたる
第2回 質的データを活用した問題解決
第3回 量的データを活用した問題解決
第4回 データのばらつき
第5回 相関分析
第6回 回帰予測
第7回 データ収集の方法
第8回 確率に基づく判断
問題解決の数理(’21)
数理的最適化法的な内容の初歩と言った内容になるのだと思う。かなりシンプルな内容に落とし込んで説明されているので、ついていくのが大変といったほどの印象はない。大西先生の一人語り授業が印象に残る。通信指導、自主学習問題、過去問を解いて準備したところまるA。
#01 線形最適化法(1):一次式による問題の定式化
#02 線形最適化法(2):線形最適化問題の解法
#03 ネットワーク最適化法
#04 スケジューリング:プロジェクトの管理
#05 在庫管理
#06 階層分析法: 主観と勘を有効活用する意思決定
#07 ゲーム理論: 協調と競合の数理(1)
#08 ゲーム理論: 協調と競合の数理(2)
#09 統計的決定: 不確実状況下での決定
#10 問題の状態空間モデルと探索
#11 待ち行列理論:待ちの数理
#12 非線形最適化法
#13 統計モデル
#14 組み合わせ最適化法
#15 メタヒューリスティクス
初歩からの化学(’18)
仕事的に化学に関係があることと2022年2学期でとった「自然科学はじめの一歩」で語り口がわかりやすそうだった安池先生の担当授業ということでとったんだけど、私にとっては想像以上に難しくて高度な内容だった。3回目あたりでsp3混成軌道とか出てくるあたりで「ちょっとこれついていけてないんじゃないか」と思いながら最後まで進んでしまった印象。自分が聞きながら「わかんねー」と思っている中、番組で聞き手をされている黒田有彩さんが高度な質問を繰り返すので置いてきぼり感がすごかった。
とはいえ試験は選択式なので、通信指導、自主学習問題、過去問を解いて準備したところまるA。まあよかった。
『方丈記』と『徒然草』(’18)
2022年2学期でとった「日本文学における古典と近代」に続いて島内先生の授業をとる。タイトルは方丈記と徒然草だけど、随筆の系譜を踏まえるために最初は枕草子についても触れる。冒頭の「行く川の流れは絶えずしてまた元の水にあらず」しか知らなかった方丈記が災害記、住居論、そして方丈の庵での穏やかな生き方を書いたものだと知る。徒然草にしても高校時代の古文で習った仁和寺の法師の愚かな小話くらいの印象しかなかったのだけど、上賀茂神社の競べ馬で兼好法師が人との関わりに目覚める話など、そんなドラマチックな作者の意識の変革が書かれているんだ、と意外に思ったりした。
テレビの授業なので毎回途中に島内先生がそれぞれの作品のゆかりの地を訪ねるコーナーがあるのが良い。また、先生の私物の江戸時代の版本で徒然草の全段を絵で表現した「徒然草絵抄」などを絵画作品を見れるのもいい。
番組の全体的な美術センスや色使い、フォント、音楽がダークな紫基調の雰囲気でで独特と思わなかった?
試験は選択式なので簡単。まるA。
1.『枕草子』の多様性
2.『枕草子』のゆくえ
3.『方丈記』のテーマ性
4.災害記としての『方丈記』
5.閑居記・書斎記としての『方丈記』
6.『方丈記』の達成
7.『徒然草』とは何か
8.『徒然草』の始発
9.隘路からの脱出
10.『徒然草』の描く人間、そして心
11.『徒然草』の説話と考証
12.『徒然草』における時間認識
13.批評文学としての『徒然草』
14.江戸時代の『徒然草』
15.『徒然草』のゆくえ
世界文学の古典を読む(’20)
旅を軸として以下のような世界文学の古典のビッグネーム(といってもしらなかったものもいくつかあるが)を一授業で一作品読んでいく。本当は全ての作品を全部読んでいくぐらいのことをすると良いのかもしれないけどそこまでの時間もなく、ちゃんと作品を読んだのは通信指導で選んだ(短い作品とわかっていた)『オイディプス王』くらい。古典的なものが好きな自分としては、いつかここで取り上げられた作品を全部読んでみたいなとも思う。一つ一つの講義はとても面白く聞ける。人間の営みや想像力というものの時代をこえる力を改めて感じさせてくれる。このようなラジオ授業の良いところは散歩しながらスマホで聴くことができることだ。授業の内容とその時に見ている景色が相まって記憶に残る。
通信指導は結構いいコメントをもらえて、記述式の試験も『エセー』について短時間でそれなりにまとまった文章をかけたかなと思っていたけどまるAではなくAだった。ちょっとがっかり。
1 古代ギリシア1 『オデュッセイア』
2 古代ギリシア2 『オイディプス王』
3 古代ローマ1 『アエネイス』
4 古代ローマ2 『黄金のろば』
5 中国1 『游仙窟』
6 中国2 『西遊記』
7 スペイン1 『わがシードの歌』
8 スペイン2 『ティラン・ロ・ブラン』
9 イタリア1 『神曲』
10 イタリア2 『デカメロン』
11 フランス1 アーサー王物語と聖杯の探索
12 フランス2 『エセー』
13 イギリス1 『カンタベリー物語』
14 イギリス2 『妖精の女王』
15 テクストと旅
2022年2学期 放送大学授業感想
データサイエンス・リテラシ導入(’22)
2022年2学期からの新設科目。導入、基礎、心得で3科目シリーズになっているものの一つ目。以下のような内容でデータでどんなことができるのかについての概説といった位置付け。具体的な例が多いのでわかりやすいけど、ちょっと入門編すぎて物足りないところはあるかな。小テストとまとめのレポート。まるA。
第1回 データで社会を可視化する
第2回 画像処理とAI :AIの歴史と実社会応用に向けた取り組み
第3回 画像処理とAI:人間センシングを通してAIの持続的高度化を学ぶ
第4回 ビッグデータ利活用のためのプライバシー保護技術
第5回 社会調査法の基礎
第6回 社会におけるデータAI利活用
第7回 AIによるデータサイエンスとシミュレーション
第8回 自動車へのデータサイエンスの応用
日本語リテラシー演習(’18)
前期に受講した日本語リテラシー(’21)の演習科目。こちらでは実際に文章を書く課題が多く、8回の授業で毎回レポートの提出が必要になる。一つ一つのレポートで要求される文章量は多くはないけど、負担感としてはそれなり。とはいえ滝浦先生の授業自体はとっつきやすくわかりやすいのでまあまあ楽しんで受講できた。まるA。
第1回 書くスキル①:説明文を書く
第2回 読むスキル:まとまりを読む・つながりを読む
第3回 考えるスキル①:論理トレーニング
第4回 書くスキル②:文体と論理
第5回 考えるスキル②:推論の方法
第6回 実践のスキル:自己添削の方法
第7回 レポートを書く①:論点の整理まで
第8回 レポートを書く②:調べる・考察する
日本文学における古典と近代(’18)
日本文学の各ジャンルについて、その古典から近代までの流れを追っていく。島内裕子先生の視点で古典と位置付けられる作品と後の時代の作品の関係性を辿っていく。それぞれの時代の作品はそれぞれの時代で別の作者によって異なった題材を扱って作られていても、とても多くの文化的な基盤を共有していて、一つ一つの時代が重層的に折り重なって日本文学というものが形作られてきていることが丁寧に示される。どんな分野においても巨人の肩に乗って知的な行為は発展していくのだなと感じさせてくれる。試験は選択式なのでテキスト持込可なこともあり簡単。まるA。
1 生成する文学と、その眺望
2 漢詩文
3 和歌
4 歌謡
5 日記
6 紀行文学
7 物語
8 随筆
9 歴史文学
10 説話
11 軍記
12 劇
13 連歌と俳譜
14 近代の詩歌
15 近代の文学と、そのゆくえ
経営情報学入門(’19)
最初は経営組織の中での情報の扱い方に関する授業かと考えていたが、もちろんそういった側面もありながら、むしろ経営組織というもの自体が外部からの情報に対してどのように対応変化していくことで社会における役割を果たしていくものである、という考え方自体にはなるほどなと思わされた。なんだけど全体的な授業としてはあんまり印象に残らないというか経営という実際のビジネスの中での課題解決というよりもアカデミズムの中での議論のように感じてしまった。試験は選択式なので簡単。まるA。
自然科学はじめの一歩(’22)
放送大学の理系科目の先生方が、総出(かどうかはわからないけど)で各分野のさわりの部分を初学者に興味を持たせるような内容で2-3コマづつ講義していく基盤科目。22年に改定された授業だったこともあり、ビジュアル的なアピールもあり面白かった。この導入をきっかけに化学や物理や生物学などの次のステップの授業を受けてみようかな、という気にさせてくれる良い授業。なんだけど、この授業をきっかけに「初歩からの化学」を2023年1学期に受講したところ授業内容のレベルが段違いで高度になって難しいので驚愕した。他の科目もそうかも。
この授業では「初歩からの数学」や「入門線形代数」でもお会いした隈部先生の数学パートが他の先生のものとは一線を画す隈部ワールドだったところも印象深い。
試験は選択式で簡単。まるA。
1.自然科学の見方考え方
2.天文学からはじめよう:天文学と宇宙観
3.現在の地球
4.地球史の科学
5.生命の科学(1)生物の多様性
6.生命の科学(2)生物間の関係性
7.生命の科学(3)分子からなる生物
8.物質の科学(1)化学
9.物質の科学(2)化学
10.物質の科学(3)物理学の視点
11.物質の科学(4)量子の世界
12.数学(1)数学の言葉と論理
13.数学(2)数学の基本思考
14.自然科学と数学
15.自然科学の展望
地理空間情報の基礎と活用(’22)
GISでのデータ活用に興味があり受講。この授業は地理空間情報の活用の実際や可能性に関する概念的な説明で実際のデータを使った活用分析はオンライン授業の「生活環境情報の表現-GIS入門(’20) 」で行うことになる。入門編としてはこんなものかなといった感じの内容。先生たちの小慣れなさが少しハラハラする。試験は選択式で簡単。まるA。
入門線型代数(’19)
前回「入門微分積分」でかなり苦労したにも関わらずとってしまった数学科目。高校の時は何が何だかさっぱりだった行列の扱いについて改めて学んだ。授業の内容的には「入門微分積分」よりは多少とっつきやすさを感じた。正直なところ線形代数を使って実際には何ができるようになるのか、といったところは結果的にもわからない。おそらく授業の目的もそんなところにはなくて、あくまでも数学としての線形代数の説明である。人間の手でマニュアルに計算できるレベルの計算であれば、やってみるとできるようになっていくところはそれなりに楽しくて、問題が解ける喜びは味わえて、なんとなく線形代数ってこんなようなものなのかなという感覚は得られた。ヨビノリさんの動画も結構参考として見た。
章末の練習問題や過去問を練習した結果、試験はできた。まるA。
2022年1学期 放送大学授業感想
日本語リテラシー(’21)
アカデミックに日本語を読む、そして書く、ということに改めて意識的に取り組んでみると言った趣の授業。
最終的にはレポートや論文を書けるようになろう、という目的意識。授業はとっつきやすい作りで滝浦先生の衣装は毎回謎な感じで派手。マー君や「ことのはちゃん」と言ったパペットキャラも登場して和む。「は」と「が」の違いなど興味深い論点も多い。この授業そのものは平易で試験も簡単な選択問題。入門微分積分の授業の合間の癒し的存在となった。授業では実際に文章を書くまでは至らないが、演習科目もあるので次の学期ではそちらを受講してみる。
入門微分積分(’22)
前の学期で取った「初歩からの数学」でまあまあついていけた感触だったので、意外とできるのかも、と思って取った授業。しかしその考えの甘さは第一回の授業から明白になる。いきなり出てくるε-N論法に「え?」と戸惑い、印刷教材を何度読んでもよく分からず、数学YouTuberの動画を見てもわかったようなわからないような、という気分に陥って、「この授業を取ったのは失敗だったのでは」「やっぱりそもそも数学の才能がないのか」と悩むことがずっと続いた。
毎回の授業で冒頭に3つの課題を提示して、授業の中で習う定理やこれまでに学んできたことを使ってその3つの課題を解決できるようになる、という作りの授業だが、授業を聞いても自力での課題解決は非常に困難。愚直に印刷教材の説明をノートに書き写しながら問題を解いてみることをしてみたけど定理の証明は大部分「まあなるほどそうなのかもしれないなあ」程度の理解に留まった。序盤から一つの授業を一度に受けることは諦めて3つの課題の一つづつを1日分として学習した。章末の演習問題の比較的平易とされている問題には答えだけが示されていて解説がないもの困ったし、自分のレベルが足りてないことを痛感した。Wolfree Alphaにはとても助けられた。とはいえ、おそらくこの内容は高校数学と初等大学数学の中間くらいの内容なのだろうと思われるので、大学数学というにはおこがましい内容なのかも知れない。放送授業の色紙千尋さんが綺麗だった。「色紙千尋のなんでも聞いてみよう」のコーナーで高確率で自分がつまづいているところを質問してくれたので惚れた。ただしそれに対する石崎先生の答えを理解できているかは怪しい。
試験前の勉強は通信指導と自習課題の繰り返し及び章末問題のAを解いてみることをやった。単位認定試験は自己採点では六割くらいの出来だったので「これ再試験もあるかな」と心配したけど、なぜかAが貰えた。
演習微分積分(’19)
入門微分積分とセットで受講。セットでとって良かった。例題の演習であるため、定理の証明に時間を割く入門微分積分の授業よりは比較的とっつきやすい。とりあえず手順を覚えてそれを当てはめていくという手法で進めていくことができる。本質の理解は足りないかも知れないけど、石崎先生の言う「問題を解ける喜び」は幾度となく感じることができた。
丸Aが取れてびっくり。
教養で読む英語(’19)
毎回違う分野の教授をゲストに迎えてその教授の専門分野に関わるテキストを読む。英語テキストの読み下しと内容についての大橋先生とゲスト教授のディスカッションという構成の授業。
放送大学の英語科目の中でも上級に位置付けられるだけあって英文の内容は割と高度。語彙なども明らかに高校程度以上のものがふんだんに使われる。英文の内容は文系的なものから理系的なものまで多岐にわたり、興味深いものが多い。オンライン授業なのに2単位あるように授業回数は15回。毎回の小テストは何度でも受けられて最高点数が使われるのでプレッシャーはない。ただし間違い探しみたいなテストは割と無味乾燥。
最後のレポートは授業で取り上げた文章を一つ選んで自分の意見を英語で書くというもの。ただし採点は文章の内容ではなく、理解できる英語で書かれているかを見るというもの。
個人的には英語は勉強してきたのでそれほど苦労しなかったけど、レベルはそれなりに高いものだと思う。
レポートに丁寧な個別コメントを付けてくれるのは嬉しかった。また任意の音声課題にも丁寧な個別フィードバックがあるのも良い。
成績まるA。
文学批評への招待(’18)
最初の大学時代は文学部だったくせに殆ど文学研究などしたことがなかったので、この授業で講義される文学批評理論はほぼ初耳。なるほど文学をそのように読むことができるのだな、と頻繁に新鮮な驚きがあった。特にナラトロジーとしての小説の「語り方」と「焦点化」の問題、精神分析批評、マルクス主義批評、フェミニズム批評、ポストコロニアル批評といった、「立場」を明確にした上での文学作品の読み解きなど、知的好奇心をくすぐる内容だった。今後の小説の読解で活用していきたいと思う。
ただ試験の結果はBだった。単位認定試験は記述式で時間が限られている中、確かに凡庸な内容になってしまったかも知れないが、割と心外だった。通信指導の記述課題では山田広昭先生から「非常に秀逸な分析です」とお褒めの言葉をいただいていて、これはとても励みになっているのだけど・・・。
2021年2学期 放送大学授業感想
日本文学と和歌(’21)
古代からの和歌の歴史を時代に沿って解説。持統天皇の時代から明治の桂園派までをカバーする。授業自体は基本的に印刷教材を読み上げていく物だが、文学的解釈や和歌の技法など一度聞いただけでは理解するのが難しい部分も多々ある。この科目の秀逸なところは渡部泰明先生の朗々とした和歌の読み上げにあると思う。東大在学中に野田秀樹と共に夢の遊民社を立ち上げた渡部先生の演劇青年の魂のようなものを感じた。試験は選択式で私が受験した際は教科書を参照できたので簡単だった。
初歩からの数学(’18)
高校レベルの数学を一通りやり直していくといった趣の授業。高校の途中から数学を遠ざけてきた私にとってはチャレンジではあったが、復習をすれば試験は十分合格できるレベルでついていくことはできた。放送授業での隈部先生とアシスタントの掛け合いがなんとなく不思議で微笑ましい。私が受験した時の試験は時間制限のない自宅受験であったため、時間を気にせずに取り組めたため簡単だった。
演習初歩からの数学(’20)
初歩からの数学(’18)と並行して受講。放送授業で習った内容を自分の手を動かして解いてみる練習として有用な授業。講義部分も放送授業の補足となって良い。
初歩のスペイン語(’17)
正直なところあまり魅力的なテキストや授業ではなかった。この授業を受ける前にNHKラジオのまいにちスペイン語を聞いていたため、文法事項はある程度馴染みがあったので理解に苦労はしなかったが、スペイン語スキットの内容などに面白味はあまりなく、とても淡々と進んでいく授業だった。パロマトレナド先生はNHKラジオでも出演していてそちらの方が楽しそうにされていた。そのせいか分からないけど私が受講した2021年の後期を最後にこの授業は終了し、放送大学のスペイン語科目は消滅した。
2021年1学期 放送大学授業感想
日本仏教を捉え直す(’18)
日本での仏教受容の歴史から近代〜現代における日本仏教の社会での存在の仕方に関する講義。全15回のうち歴史にまつわる講義は第2回から第6回までの半分以下であり、むしろ近現代において仏教が社会の中で果たした役割を検討することに授業時間を割く。「葬式仏教」と揶揄されることもある日本仏教を中世的な宗教的力の儀礼化という観点から分析する授業は興味を引かれた。
授業自体は印刷教材の読み上げの比率が高いが、内容に興味があれば満足のいく授業だと思う。試験は選択式で私が受験した際は教科書を参照できたので簡単だった。